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mangekyoがインテリアデザインを手掛けたカフェPHYSICALがオープンしました。
2014年、札幌市内中心部から少し離れた場所に位置する桑園地区のオフィスビル内に、クリエイティブサロンMEET.とグラフィックデザイン事務所COMMUNE のオフィスが完成しました。
MEET.は、札幌を拠点に国内外問わず活動するグラフィックデザイン事務所COMMUNEが 「出会い」をテーマに立ち上げ運営するスペースで、展覧会、セミナー、ワークショップ、ライブなど、様々なイベントを開催しています。間仕切りの奥がCOMMUNE のオフィスです。
イベント時にステージとして使用される足場板を積み上げたスペースは、パーテーションを立てるとミーティングルームとして使用出来ます。
この度完成したPHYSICALは、一連のプロジェクトの一環として、同じフロア内に計画されたカフェです。
DIYや自給をテーマに、暮らし方や食について学び、成長していくことを目的としたカフェです。COMMUNEがプロデュースを行い、札幌で根強い人気を誇るカフェkitchen nestが運営しています。
既存のスケルトン空間を活かすため造作は最小限に抑え、家具のデザインに注力しました。
使用出来る材料と、先述したこのカフェの目的などからヒントを得て、材料を本来の目的とは違う用途に転用したり、材料をリユースすることにしました。
本革の端切れ、物流の現場で使用されていた中古のパレット、コンクリートの型枠などを再利用し家具を製作しました。
カフェの奥側をオフィスの間仕切りと同じ仕様で仕切り、小さな部屋を設けました。
この部屋は当初、カフェの個室として使用したり、スペースレンタルやイベント時などに使用されることを想定して提案しましたが、最終的にガラス作家のアトリエとして使用されることになりました。
もともとこの区画は断熱が施されておらず、外壁が直接内部の壁になっているため、外部の寒さがダイレクトに内部まで伝わってしまい、冬の間は少々厳しい環境になることを予想していたのですが、この部屋がアトリエとして常時使用されることにより緩衝空間の働きをし、カフェ内の寒さが和らぐ結果を生みました。
また、新たな使われ方をするスペースが加わることにより、この場所の面白さが更に増したように思います。
https://cafe-physical.tumblr.com