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2022.12.29 Thu
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Fresh Cream Desserts jiri

Category  Work

 

北海道釧路市に、お菓子屋さんを作るプロジェクト。

 

2018年にオフィスを設計させていただいたAMAYADORIさんからお声がけいただき、mangekyoはインテリアデザインを担当しました。

 

釧路市は霧の発生率が日本一といわれ、「霧の街」とよばれている。店名の「jiri(ジリ)」は、海から発生した粒が大きな霧を指す、釧路特有の言葉だそう。海から発生した霧を吸った根釧地区の牧草を食べている牛のおいしいミルクを使った生クリームのお菓子の店。
霧のように白く、淡い口溶けのお菓子を、より強く印象付けるインテリアを目指したいと考えた。

 

立地は、釧路駅と観光名所のひとつである幣舞橋を繋ぐ通りに面した路面店。少し寂しくなってしまったこの通りに、遠方から訪れる人たちにとっては見にいきたい風景となり、地元の人たちにとっては日常に自然と溶け込むような、街のあたらしい風景になり得る店を作りたいと思った。
見た人が、記憶や想像の中にある「霧」を想起する抽象的な表現がしたいと考え、細かい水滴の集合体である霧に対し、木材の小片で成型されたOSBを数種類の白で塗装し、メインマテリアルに採用した。輪郭がぼやけ、霧っぽい表現ができたように思う。誰もが一度は見たことがある建材を使うことで親しみやすい空間になるのでは、という考えもあった。家具のデザインは621に協力していただいた。

 

Worksのページに竣工写真をアップしました。ぜひご覧ください。